ウクライナにドネツィク州から撤退する準備はない=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は18日、同国には自国東部ドネツィク州から撤退する準備はないとしつつ、一方で侵略国ロシアは(同州含む)ドンバス地方全域を制圧したがっており、その中で米国は妥協的解決策を模索していると発言した。
ゼレンシキー大統領が記者団とのやりとりの際に発言した。
ゼレンシキー氏は、「私たちの(編集注:ドンバス地方に関する)立場についてはもう何度か話した。私たち皆がロシアの立場を知っている。彼らはドンバス全域を制圧したがっているが、現在彼らは、私たちがドンバスから撤退することを望んでいる。それは彼らのオープンな立場だった。私たちのオープンな立場は、私たちには関連の行動への準備がないというものであり、そして米国は妥協を模索しているのだ」と発言した。
記者から、20項目の和平計画と安全の保証についての協議について質問されると、ゼレンシキー氏は、今週の金曜日と土曜日に米国にて交渉グループが複数の会合を行うと発言した。
その点につき同氏は、「その20項目計画、安全の保証、復興合意の協議、全ての文書、全てのあり得る措置に関しては、現在チームが会合を行うことになっている。金曜日と土曜日だ。私たちのチームが米国へ行く。彼らはすでに米国へ向かう道中だ。米国側がそこで彼らを待っている。そして、私は、他に誰が来るのかは知らない。もしかしたら欧州の人々も来るかもしれない」と伝えた。
これに先立ち、ゼレンシキー大統領は、次のウクライナ・米国間交渉は、米国とロシアが交渉を行った後に、米国にて行われると発言していた。その際同氏は、同会合は今週末にも行われるかもしれないと述べていた。