ロシアは2026年を戦争の年にする準備をしている=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は17日、米国をはじめとするパートナー国に対して、2026年を戦争の年にする準備をしていることを示す、同日ロシアからのさらなるシグナルがあったと指摘した。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージの際に発言した

ゼレンシキー氏は、「今日、私たちはモスクワから、来年を戦争の年にする準備をしているという新たなシグナルを聞いた。そしてそれは私たちだけにとってのシグナルではない。パートナーたちがこれを目にすることが重要であり、単に目にするだけでなく、それに対して反応することが重要だ。特に、ロシアは戦争を終わらせたがっているかのように、よく述べている米国のパートナーたちが反応することが重要だ。しかし、ロシアからは全く異なるレトリックやシグナルが発せられている。そして、それらはロシア軍への公式な命令としても現れている。ロシアのこの気分を直視し、それに対応すべきである」と述べた。

また同氏は、ロシアが世界のあらゆる外交的努力を破綻させようとしていくだろうとし、それを認識すべきだと訴えた。同氏はさらに、「同国に正にそのような気分がある時、同国は外交も破綻させるだろうし、様々な外交表現や、文書における様々な項目に対する圧力を用いて、単にウクライナとウクライナ人を殲滅したいという願望や、ロシアによる私たちの大地の強奪を正当化したいという願望を覆い隠そうとするのだ」と述べた。

同氏は加えて、侵略国ロシアの計画には、ロシアがあたかも自国の「歴史的土地」かのように呼んでいる欧州の他の国々の制圧も入っていると付け加えた。その際同氏は、「そのロシアの狂気の『歴史』からの真の防衛が必要なのだ。現在、私たちはそのような防衛が本当に実現するよう、全てのパートナーたちとの作業を続けている。安全保障上の解決策、ロシア資産に関するものを含む財政面での解決策、及び政治的な解決策が必要だ」と訴えた。

加えて同氏は、現時点では真実を見て、真実を認め、それに応じて行動する全てのパートナーたちの勇気が必要だと強調した。

これに先立ち、ロシアの独裁者プーチン氏は同日、ロシア国防省の拡大委員会にて、「いわゆる『特別軍事作戦』の目標は達成されるだろう」と発言していた。プーチン氏はまた、ロシア軍は攻撃能力を増強しており、兵器システムを改良していると述べていた。

写真:大統領府