ベルリンでの交渉中、領土問題では妥協に達しなかった=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は15日、現時点では、米国との交渉において、領土問題に関する立場は依然として異なっていると発言した。
ゼレンシキー大統領が訪問先のベルリンでメルツ独首相との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「当然ながら、全ての問題が単純なわけではない。領土関連をはじめ、複雑なことはある。間違いなく、皆がその問題を提起している。そして、そのような問題が完全に公正となるように、私たち全員が取り組むことが重要だ。領土に関する対話は十分ではなく、率直に言えば、今のところ私たちの立場は異なっているように思えるが、しかし、同僚たち(編集注:米国側)は私個人の立場に耳を傾けてくれたと思っている」と述べた。
同時に同氏は、最近の交渉の際に多くの問題について進展があったと指摘した。その際同氏は、「多くの問題で確かに進展があった。正直に言うと、それ、私たちのやり取りの関連の結果を、侵略国側(編集注:ロシア)がどのように受け止めるかはわからない」と発言した。
さらに同氏は、米国が交渉において仲介役を務めていることを改めて強調し、「米国は仲介者として、何らかの合意点を見出すために様々な措置を提案していくと思う。私は、それらの問題において米国が仲介の形式を継続することを望んでいる」と発言した。