ウクライナは米国に修正した和平計画を渡した=ゼレンシキー大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は11日、同国は米国に修正した和平計画を渡したと発言した。

ゼレンシキー大統領が記者とのやりとりの中で発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「昨日、私たちが米国チームに渡したその修正版は、私たちのビジョンだ。しかし、その計画には欧州の問題も含まれているため、欧州のビジョンもある。それは最終の計画ではない。それは受け取ったものに対する反応であり、これまでの状況下でのものだ。既に最初の計画は修正されており、28項目から20項目に縮小されている。つまり、その計画は絶えず作業され、編集されている。それは現在も続いている継続的なプロセスだ」と述べた。

また同氏は、その計画は1つの文書ではなく、複数の文書からなる複合体だと指摘した。同氏はそして、多くの文書はまだ完成されていないとし、なぜなら、それらは基本となる20項目の計画がどのような内容で受け入れられるかに依存しているからだと説明した。

その際同氏は、「そこには、戦後経済や復興、安全の保証など、基本文書にて枠組みが定められるいくつかの事項があり、その後で、詳細化が必要な種々の項目に基づいて、別の文書が作成される。つまり、20項目が基盤であり、条件のある枠組みとなり、それに基づいて関連する数の文書が作成されるわけだ」と発言した。

同氏はさらに、特に領土に関するテーマについては、まだ問題の残る立場があると指摘した。

また同氏は、「米国が私たちと作業し、仲介役を務めようとしていることに感謝している。私たちは彼らと常に連絡を取っている。しかし、現時点では、最終的に文書がどのようになるかを述べるのは難しい。ロシア側はドンバス全域を望んでいるが、私たちはもちろんそれを受け入れない。米国側は何らかの形式を模索している。彼らは『自由経済地域』について議論していた。米国側はそのように呼んでいるが、ロシアは『非武装地帯』と呼んでいる」と発言した。