米国はザポリッジャ原発の共同管理を提案したが、同問題は協議中=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は11日、米国はロシアが占拠するウクライナ南部のザポリッジャ原発の共同管理を提案していると述べつつ、同時に、現時点では同原発をどのように稼働させ、その管理手段を定めるのは困難だと発言した。

ゼレンシキー大統領が記者とのやりとりの中で発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「米国側は同発電所の共同管理形式を望んでいる。私たちの立場は非常にシンプルだ。もし米国側が発電所を自らの管理下に置き、何らかの形で同地域を非武装化する、つまり、ロシア軍が発電所から一定の距離まで撤退するならば、ウクライナが発電所へのアクセスを得る可能性が生まれる。その後、全てのことをどのように管理していくかを模索しなければならない、というものだ」と述べた。

また同氏は、ロシアが占拠したことを根拠に同発電所を自分のものだと主張していたとしても、同発電所はウクライナのものであると説明した。

同氏はそして、「もし米国側が同発電所を自らの管理下に置くことができるならば、その場合、発電所における彼らの担当が何を意味するのかは明らかになる。それは彼らの影響力であり、彼らの資金であり、そして、私たちのものは私たちのもののままだ。そのため、その発電所に関する共同体がどのようなものになるのか、それをどのように実現し、その後どのように稼働し、管理していくのかを現時点で述べるのは難しい。それら全て協議中のことだ」と発言した。