和平案協議では領土問題が最も複雑=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は1日、戦争終結計画に関する協議において最も複雑な問題がウクライナの領土問題だとし、前日のウクライナと米国の会合では、その問題が6時間半以上にわたって議論されたと伝えた。

ゼレンシキー大統領がパリ訪問時にマクロン仏大統領との共同記者会見の際に発言した。

ゼレンシキー氏は、「まず、会合は昨日も今日も行われた。いくつかのセッションがあり、最後のセッションはちょうど先ほど、私たちがエマニュエル(編集注:マクロン大統領)と一緒に電話で交渉団と連絡を取った時、今から約30分前かもう少し前に終わったばかりだ。会合とはプロセスであって、プロセスはまだ終わっていない。率直に言うと、領土問題が最も複雑だ」と同氏は指摘した。

また同氏は、交渉団に謝意を表明し、「計画はより良くなっているように見える」と指摘した。

加えて同氏は、「大まかに理解できるように言うならば、異なる州の異なる性質に関する問題について6時間半にわたってやりとりが行われたのだ。(中略)つまり、協議は進行しており、米国交渉担当者は自分たちの見方を私たちと共有したのであり、彼らはその見方をロシア側と共有したがっている」と述べた。

同氏はさらには、自身はウクライナの代表団からフィードバックを受けていると明言した。

そして同氏は、「明日、彼らはアイルランドに到着する。そして、私に、協議における私たちの現在地について、1つずつ私に伝えることになる」と説明した(編集注:ゼレンシキー氏は2日アイルランドを訪問する予定)。

同氏はその他、機微かつ同時に問題となりかねない問題として、ウクライナの復興や欧米からウクライナへの安全の保証の提供問題があるとも発言した。

なお、1日、ゼレンシキー大統領はパリを訪問している。同氏は2日には、アイルランドを訪問する予定。