EU上級代表、ロシアのG8復帰の可能性を否定
欧州連合(EU)のカラス外務・安全保障政策担当上級代表は、ロシアのG8への復帰は「断じてあってはならない」と発言した。
カラス外務・安全保障政策担当上級代表がBBCラジオ4の番組で発言した。
カラス氏は、ロシア・ウクライナ戦争の終結に関する最終的な和平計画は、ロシアによる再侵攻を不可能にしなければならないと発言した。
また同氏は、「もし私たちがこれを永遠に終わらせたいのであれば、ロシアが譲歩することが私たちには実に非常に必要だ」と強調した。同氏はその際、そのようなアプローチはロシアに対し、国際協定を遵守し、ロシア軍を削減することを要求すると指摘した。
同氏は加えて、「ただ他国に侵攻しておいて、その責任を負わないということはできない」と述べた。
同氏はまた、トランプ氏の和平案で想定されているロシアのG8への復帰の可能性を否定した。その際同氏は、それは「断じてあってはならない」と強調した。
そして同氏は、「私たちは『通常の関係』に戻ることはできない。どうしてそれが想像できようか」と訴えた。
同氏はさらに、トランプ氏のウクライナでの平和達成に向けた「崇高な活動」を歓迎しつつも、「私たちは何が本当にその国に平和をもたらすのか、自問しなければならない」とも指摘した。