ウクライナ議会議長、和平に関するウクライナの「レッドライン」を再提示

ウクライナのステファンチューク最高会議(国会)議長は24日、和平協議におけるウクライナの「レッドライン(決して越えられない一線)」として、自国領のロシア占領の法的承認、同盟選択に対する拒否権、軍への制限だと改めて説明した。

ステファンチューク最高会議議長が、ストックホルムで開催されている第4回「クリミア・プラットフォーム」議会サミットで発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

同氏は、ウクライナ側は20日にキーウを訪れた米国代表団から戦争終結に関する計画草案を受け取り、その際双方は、それぞれのチームがその提案に取り組むことで合意したと発言した。

また同氏は、「私たちは真の平和に向かって進む用意があり、常にそのことを表明してきた。しかし、私たちの主要な原則及び優先課題を説明させていただきたい」と述べ、全面戦争の初日からウクライナは「私たちの独立、私たちの主権、私たちの尊厳を尊重する平和」を希求していると指摘した。

同氏はさらに、ウクライナは、とりわけ首脳レベルで、戦争終結に関する実質的な交渉を行う準備があることを強調した。

同時に同氏は、誰であろうと「物理的にも、法的にも、道徳的にも」越える権利を持たない「ウクライナのレッドライン」として、以下の3つを強調した。

・ウクライナ領土のロシアによる占領のいかなる法的承認も認めない。

・ウクライナ軍に対するいかなる制限も設けない。

・ウクライナが将来の同盟を選択する権利に対するいかなる拒否権も認めない。

加えて同氏は、いかなる真の和平プロセスも、「ウクライナ抜きでウクライナについて何事も決めない。欧州抜きで欧州について何事も決めない」という原則に基づいている必要があると主張した。

同氏はさらに、憲法及びウクライナ国民の意思も、誰であろうと決して侵害する権利のないもう1つのレッドラインだと強調した。

そして同氏は、「ロシアの侵略終結に必然的に繋がる、現実的な和平計画の重要な構成要素となるのが、ウクライナ及び欧州の防衛能力の強化、私たちの空の信頼できる保護、重要インフラの安全確保だと、私は確信している」と述べた。

同氏はその他、侵略の犠牲者であるウクライナに対するパートナーたちの支援は、和平計画の重要な要素だと指摘した。

そして同氏は、ロシアへの制裁圧力強化、ロシア凍結資産の活用の重要性も訴えた。

加えて同氏は、EU及びNATOへの加盟はウクライナの安全の保証と和平計画の要素となるべきだと述べた。

その上で同氏は、「これらの条件が揃って初めて、ロシアは後退するだろう。なぜなら、統合された欧州世界を構成する一部であるウクライナを打ち負かし、併合することは不可能であり、ウクライナには専制君主制の居場所がなく、ウクライナが民主主義が支配する世界の一部に永遠になったことを、(その時)ロシアが最終的に理解するからだ」と強調した。

なお、24日、ストックホルムにて、第4回「クリミア・プラットフォーム」議会サミットが開催されている。

写真:ステファンチューク最高会議議長(フェイスブック)