露宇戦争の欧州策定和平案のリーク ロシアへの譲歩なし

欧州で準備された、ロシア・ウクライナ戦争を終結させるための代替和平案が報道機関にリークされた。同案は、トランプ米政権が提案したものとは大きく異なっている。

23日、テレグラフが報じた

報じられた欧州策定の和平案は、ウクライナの利益にはるかに合致しており、米国の案に見られるようなロシアへの譲歩が想定されていない。

とりわけ、欧州案は、ウクライナ軍の兵員数を制限せず、ウクライナのNATO加盟を禁止せず、ウクライナが中立的地位の強制されないことを明記しているという。また、ウクライナは、自国の判断で「友好的な軍」、特に「有志連合」諸国の軍、を自国領内に招待することができることになっている。

加えて、欧州案は以下の内容を想定しているとある。

・米国及び欧州諸国が監視する、即時及び無条件の停戦

・NATO第5条モデルに基づく、米国を含むウクライナへの法的拘束力のある安全の保証

・領土の譲歩は一切なく、国境問題は停戦後に議論される

・ザポリッジャ原子力発電所及びカホウカ水力発電所の管理権をウクライナに返還

・ロシア凍結資産の利用を含む、完全な復旧及び損害賠償

・和平条件の違反があった場合、「自動モード」でロシアに対する制裁導入の可能性