「非常に良い進展」「最も生産的」=米・ウクライナ代表団、スイスでの1回目和平案協議につき報告
ウクライナ代表団団長を務めるイェルマーク大統領府長官は23日、スイスのジュネーヴで米国代表団との間で行われた米国の和平案に関する1回目協議の終了を報告した。
イェルマーク長官がXアカウントで伝えた。
イェルマーク氏は、「たった今ジュネーヴでの米国代表団との協議の最初の回が終了した」と書き込んだ。
同氏はそして、「私たちが米国代表団との間で非常に生産的な初回会合を行ったことを認めたい。私たちは非常に良い進展を達成し、公正かつ永続的な平和へと進んでいる」と伝えた。
また同氏は、ウクライナの人々は誰よりもその平和に値するし、それを希求しているとした上で、「私たちの偉大な友人である米国、トランプ大統領個人とそのチームに対して、和平の取り組みへのコミットメントに心から感謝している」と表明した。
同氏はその上で、本日まもなく2回目会合が開かれ、欧州パートナーたちを加えた形での共通の提案に関する作業が行われると伝えた。
同氏はそして、「最終的な決定は、私たちの大統領(編集注:ゼレンシキー氏とトランプ氏の意)によって採択されることになる」と書き込んだ。
同日、ルビオ米国務長官は、自身の参加したジュネーヴでの同協議につき、米国の和平案には一定の変更が加えられるだろうと発言した。スカイニュースが報じた。
ルビオ氏は、今日の会合は、和平プロセスにおいてこれまでで「最も生産的で最も意味のある」ものだったと発言した。
また同氏は、米国チームは(おそらくウクライナの提案に基づいて)和平案に「一定の変更」を加えていくと述べた。
同氏はそして、まだ作業しなければならないことがあるとし、追加情報を後ほど伝えるかもしれないとしつつ、同時に、「私たちは、ここで関わっている全ての関係者のインプットに基づいて、すでに構築された非常に優れた作業成果物がある。私たちはそれらの項目の一部を1つずつ確認することができた。そして、私は、良い進展を遂げたと考えている。私たちのチームは、私たちに提示されたいくつかの提案に取り組んでいるため、現在それぞれの部屋に戻っている。したがって、私たちは、見解相違をさらに狭め、ウクライナ及び明らかに米国の双方が非常に納得するものに近付くことを期待して、いくつかの変更を加えながら作業を進めている」と強調した。
さらに同氏は、どのような和平案も、トランプ大統領とゼレンシキー大統領の承認と、ロシアの自らの視点の表明が必要だが、しかし、ルビオ氏自身は現在あるものに「満足している」と発言した。
また、ウクライナ代表団に加わるウメロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記は同日、フェイスブック・アカウントにて、和平案の現在の版は、すでにウクライナの主要な優先課題の大半を反映させていると発言した。
ウメロウ氏は、それは合意の最終段階にあるものだが、すでにウクライナの主要な優先課題の大半を反映しているとし、「私たちは米国との建設的な連携と彼らの私たちの指摘への注意深い姿勢を高く評価している。それが共同プロセスにて前進を可能にしている」と伝えた。
また同氏は、今日中にさらなる進展が生じることを期待していると表明した。
なお、23日、ジュネーヴにて、ウクライナ、米国、ドイツ、フランス、英国、EUの代表者が米国の和平案に関する協議を行っている。
ゼレンシキー大統領は同日、ジュネーヴですでに最初の会談が行われたとした上で、米国の提案はウクライナの国益にとって極めて重要な一連の要素を含み得ると指摘していた。