「ウクライナの意思と判断を最大限尊重すべき」=高市首相、ウクライナ和平会合に出席

日本の高市首相は22日、南アフリカのG20首脳会合会場で急遽開催された「ウクライナ和平に関する関係国首脳会合」に出席し、日本の立場を表明した。

高市首相がXアカウントで報告した

高市氏は、「ウクライナ和平に関する関係国首脳会合」が急遽、開催されたとした上で、「私から、この戦争を早期に終結させるためにも、米国の関与を最大限に得つつ関係国が結束して取り組むことが重要」だとし、さらに「ウクライナの意思と判断を最大限尊重し、難しい判断を迫られているウクライナを支えていくべき」だと訴えたと伝えた。

また同氏は、力による一方的な現状変更の問題点を指摘したとも書き込んだ。

その他同氏は、G20首脳会合で、ルールに基づく自由で公正な国際経済秩序の発展、世界経済の成長や「自由で開かれたインド太平洋」の実現に繋げるためのWTO改革、ウクライナの公正かつ永続的な平和の実現、ガザにおける人道状況の改善及び早期の復旧・復興に向け、積極的な役割を果たしていく決意を表明したと報告した。

なお同日、欧州とカナダの首脳と日本の高市首相は、米国が提案したロシア・ウクライナ戦争終結に向けた28項目の和平案につき、「公正かつ永続的な平和に不可欠となる重要な要素が含まれている」とし、「追加的作業を必要とする基盤となると信じている」と表明した。同時に、ウクライナ軍を制限するという提案については懸念も伝えている。

これに先立ち、トランプ米大統領は21日、トランプ政権はウクライナ側が米国が準備したロシアとの戦争終結案に同意する上での締め切りは来週の木曜日と定めたと発言していた。

ゼレンシキー大統領は同日、現在ウクライナは重要なパートナーか尊厳を失うリスクに直面しかねなくなっていると発言していた。同時に同氏は、主要なパートナーとの建設的な対話を確立するために取り組んでいくと述べていた。

22日、ゼレンシキー氏は、米国、その他のパートナー国、及びロシア代表者との間で、公正かつ永続的な平和の達成に関する交渉プロセスに参加するウクライナ代表団を創設する大統領令に署名している。ウメロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記は同日、ウクライナと米国の政権高官は近日中に将来の和平合意の要素についてスイスで協議を始めると発言した