今のところ明確な和平計画は存在しない=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は3日、調整された「12項目の和平計画」がすでに存在するかのような情報を否定した。

ゼレンシキー大統領が記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「その件で重要なのは、私は、ウクライナ大統領として、その計画を目にしていないということだ。見ていない。思うに、それはあらゆる質問への答えでもある。平和的情勢解決に関する様々な欧州の思索や提案はある」と発言した。

同時に同氏は、ロシアがあたかもその計画の協議に参加すべきだという主張に対して驚きを示し、「ロシアが交渉のテーブルに着くべきというのを聞くのは奇妙だ。なぜなら、現在いかなる欧州の首脳も米国大統領もロシアを交渉のテーブルに着かせることができないのだから」と発言した。

同氏はさらに、平和的情勢解決に関する今後のどのような作業も米国の参加を得た上で協議されるべきだとし、なぜなら米国の政治的・軍事的支援なくして外交的段階に移行することは不可能だからだと強調した。

その際同氏は、「私たちの立場はこうだ。現在、(首脳)補佐官の間で協議が行われており、いくつかの異なるやりとりがあり、明確な準備のできた計画は今のところテーブルの上にはない」と発言した。

これに先立ち、イェルマーク宇大統領府長官は、同国は欧州連合(EU)・米国と共同で和平案を策定しており、それは個々がバラバラに準備するのではなく、皆で1つの文書となるものだと発言していた