ウクライナとEUと米国は共同和平案を準備している=宇政権高官

ウクライナのイェルマーク大統領府長官は、同国は欧州連合(EU)・米国と共同で和平案を策定しており、それは個々がバラバラに準備するのではなく、皆で1つの文書となるものだと発言した。

イェルマーク大統領府長官がRBCウクライナの質問に答える形で発言した

イェルマーク氏は、現在、代替の「和平案」に関する報道が多く見られるとし、例えば米国とEUが別々の案を、さらに個々の国もさらに別案を作っているかのように見られていると指摘した。

しかし、同氏は、「私たちが選択するための、色々な計画があるのではない。ましてや、(編集注:ウクライナではなく)他国が選ぶための計画などない。文言については実務的な議論が行われているが、全てのパートナーが不断のコミュニケーションを行っている」と強調した。

また同氏は、最終的には、ウクライナとパートナー国によって共同で策定された、ウクライナの利益が考慮された、1つだけの和平案ができることになると訴えた。

同氏はさらに、和平案の策定作業は競争ではなく、ウクライナ、EU、米国、その他のパートナーの間の相乗効果の探求だと形容し、そのプロセスへの米国の参加は極めて重要だと補足した。

そして同氏は、「ゼレンシキー大統領とトランプ大統領、欧州の首脳たちは等しく、どのような交渉も現在の衝突ラインに沿っての停戦から始めなければならないと考えている。パートナーたちは皆、外交官たちが成功裏に活動するためには、戦闘を停止しなければならないと考えている。私たちはトランプ大統領の平和構築者としてのリーダーシップを高く評価しており、公正で持続可能で、かつ信頼できる安全の保証によって確保された平和をウクライナが達成することを、彼なら支援できると考えている」と強調した。

その他同氏は、11月3日には、「有志連合」参加国首脳会議の延長で、それらの国々の国家安全保障担当首脳補佐官レベルでのオンライン会合が開催される予定だと伝え、その際立場の調整と今後の措置の策定に向けて、あらゆるアイデアが議論されるだろうと補足した。

同氏は加えて、「ウクライナ大統領は、パートナー国の全ての首脳と常に連絡を取り合っている。私たちのチーム、つまり、大統領府、外務省、国家安全保障国防会議(NSDC)などは、それぞれのカウンターパートと作業している。私は、諸国首脳の国家安全保障・国防担当補佐官とほぼ毎日話している。戦争はここで継続しており、ウクライナは侵略を受けているのであり、そのため和平協定の内容に関する計画の最終的な構成は、私たち次第のこととなる。それは、公正さと常識の話だ」と指摘した。