「私たちは戦争状態にはないが、もはや平和でもない」=メルツ独首相
ドイツのメルツ首相は26日、ドイツはウクライナへの支援を継続するし、そうすることでルールに基づく政治秩序を維持しようとしていると発言した。
メルツ首相がベルリンで開かれたエコシステムに関する会議で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
メルツ氏は、「私たちは軍事力を用いた国境変更の大規模な試みを、数十年来初めて目にしている。しかも、世界のどこかではなく、欧州においてである。どうか、これをただの『ウクライナの恐ろしい戦争』だと言わないでほしい。(中略)私は、この場にいる全員を代表して言えると思う。私たちはウクライナを支持しており、ウクライナのそばに居続ける」と語った。
また同氏は、ドイツ人はそれをウクライナのためだけに行っているのではないと述べ、もちろん、それだけでも十分だが、実際には自分たち自身のためにこれを行っていると説明した。
同氏はその際、「そうすることを通じて、私たちは私たちの自由のために行動しているのだ。私たちは私たちの大陸の政治秩序、政治的自由、民主主義、開かれた社会を維持することを試みたい。そして、古風な言葉だが、ルールに基づく秩序である。私たちはルール、法律、条約、そして国際法上の義務を遵守したいのだ」と訴えた。
また同氏は、これらの概念はもはやウクライナだけでなく、世界の多くの他の地域、特に米国に関しても、自明のものではなくなっていることに注意を向けた。
同氏はそして、「私たちが現在米国で目にしている変化は、一夜にして起こったものではなく、一夜にして消えるものでもないだろう。次の選挙で突如消えることはない。その国はここ数年、おそらく数十年の間に根本的に変化し、そこではもはやルールが守られておらず、議会制民主主義が圧力を受けており、言論の自由が疑いに晒され、司法の独立が抑圧されている」と述べた。
さらに同氏は、今年の5月6日に確固たる意志をもって就任したと述べ、その決意とは、ドイツがEUのパートナーたちと共に、開かれた、リベラルで、民主的で、市場志向で自由な社会であり続けることを確保することだと強調した。同氏はそして、EUが機能することがそのための必要不可欠な前提条件だとし、なぜなら、もしこの欧州が失敗すれば、ドイツも失敗するからだと主張した。同氏はその上で、したがって、同氏は欧州の南、北、東、西の隣国、および英国と共に、共通の欧州の対外安全保障政策を推進する意向だと伝えた。また同氏は、今日の外交政策は、もはや国内政策と区別することはできないと発言した。
その他同氏は、「脅威は現実的である。新聞で読み、ニュースで聞いているだろう。無人機の飛行、スパイ活動、ティーアガルテンでの殺人、個別の公人への大規模な脅迫、それはドイツだけでなく、他の多くの欧州諸国でも生じている。そして、日々の破壊行為、データ処理センターを麻痺させようとする試み、サイバー攻撃…。私たちは戦争状態にはないが、もはや平和でもない。現在直面している課題に対応したいのであれば、そのことを明確に認識しなければならない」と強調した。
加えて同氏は、現在の世界の変化は非常に根本的なものであるため、私たちが今経験していることを正確に評価できるのは、おそらく数年後になって、それらを振り返った時となるだろうと指摘した。同氏はこれを、世界の政治的・経済的な力の中心における真に根本的な変化だと形容した。