ゼレンシキー宇大統領、エルドアン・トルコ大統領と電話会談 戦後の安全の保証につき協議

ウクライナのゼレンシキー大統領は28日、トルコのエルドアン大統領と電話会談を行い、両国関係、ウクライナ・ロシア間和平プロセス、地域・世界の問題について協議を行った。

ゼレンシキー大統領がテレグラム・チャンネルで報告した

ゼレンシキー氏は、「多くの人が安全の保証について話している。現在、国家安全保障担当(編集注:首脳)補佐官たちが個々の具体的要素の内容に取り組んでいるところであり、来週には全ての構成が文書化されるだろう。エルドアン大統領は、安全の保証、とりわけ黒海におけるものにおいて、トルコがどのように支援できるかについて理解するために、自国の国防相がプロセスに参加していると伝えた」と書き込んだ。

また同氏は、エルドアン氏と最新情勢についての意見交換を行い、今後の外交的行動について協議を行ったと伝えた。

同氏はその際、「ウクライナは首脳フォーマットで話す準備がある。なぜなら、それが唯一の実効的なフォーマットだからだ。残念ながら、ロシアはそれから逃れており、戦争を続けている」と強調した。

同氏はその際、28日未明にはロシア軍がウクライナに対して、ミサイル30弾以上、無人機約600機を用いて再び攻撃を行い、それにより児童4名を含む17人が死亡(編集注:29日朝の時点で死者は23人に増加している)、数十人が重傷を負ったと伝えた。

そして同氏は、「トルコ企業、アゼルバイジャン大使館、EU代表部、ブリティッシュカウンシル、住宅街への攻撃があった。それは、ウクライナ、米国、私たちの欧州パートナーたちによる殺戮停止のあらゆる試みに対するプーチンの返答だ。だからこそ制裁、関税による圧力、政治的圧力が必要なのだ。強力な措置を期待している」と指摘した。

トルコ大統領コミュニケーション局も、Xアカウントで今回の電話会談につき発表した

トルコ側の発表には、「エルドアン大統領は、彼らはアラスカとワシントンでのコンタクトを注意深く追っており、トルコは永続的な平和の達成のために努力を続けており、トルコ共和国は和平確立後のウクライナの安全保障に貢献し続けていくと発言した」と書かれている。

また、発表によれば、エルドアン氏は、「ウクライナとロシアの間の公正な紛争の解決は可能だ」と述べたという。

さらに同氏は、「双方の間の協議を継続し、強化せねばならない」と述べた他、トルコは「平和への道をひらくハイレベルでのコンタクトが取れるようにあらゆる可能なことを行う」準備があると伝えたという。