もしロシアが首脳会談に同意しなければ、米国に関税と制裁を要請する=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は20日、もしロシアが二者・三者の首脳会談の実施に同意しなければ、米国の対応を求めると発言した。
ゼレンシキー大統領が20日夜に行われた記者団とのやりとりの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私は二者会談(編集注:の案)にすぐに反応した。私たちは準備ができている。だが、ロシア人に準備がなければどうなるか? 欧州の人々がその問題を提起した。もしロシア人に準備がなければ、私たちはそれに対する米国の強力な反応を目にしたい」と強調した。
同氏はまた、ロシアは制裁を確かに恐れていると指摘した。
同氏はその際、「私たち皆が、2時制裁はロシア人にとって破滅的な力であることを理解している。そして、私たちは、それが私たちには必要であることを理解している。私たちは、トランプ大統領がロシアとの交易を行っている様々な国に対して発動するかもしれない新しい関税もまた、ロシア経済に影響を及ぼすことを理解している。私たちのトランプ大統領へのシグナルは非常にまっすぐだ。私たちは、二者会談と三者会談の形式に応じる準備があり、ロシア人にそのようなものへの準備がなければ、私たちは関税発動を要請する。私たちは、米国からの追加制裁的、関税的な措置を要請している。なぜなら、それは確かに機能するからだ」と発言した。
同氏は加えて、ウクライナは戦争を終結したいし、あらゆる形式の会談への準備によって、それをはっきり示していると強調した。
同氏はそして、「すなわち、今はロシア側が行動すべきである」と発言した。
これに先立ち、ロシアのラヴロフ外相は20日、ロシアのプーチン氏とウクライナのゼレンシキー大統領の会談の可能性について、ロシアはどのような会談フォーマットにも準備があるとしつつ、「然るべき準備が必要だ」とも述べていた。その際同氏は、「私たちはどのようなフォーマットへの準備もあるが、最高レベルでの会談となると、首脳会議が状況を悪化させることなく、私たちが継続する用意のある交渉に本当に終止符を打つために、あらゆる予備的な段階で綿密に準備する必要がある」と語っていた。
同氏はまた、ワシントンでの米宇欧州首脳の会談の際に、トランプ氏がプーチン氏に電話をかけた際の最近の会話で、プーチン氏は「代表団のレベルを上げることを検討するよう提案した」と発言していた。
そして同氏は、ロシアは、ウクライナとロシアが政治的問題をはじめとする、平和的情勢解決の様々な側面を議論できる様々な作業部会の「設置を主導した」とも発言していた。
写真:大統領府