ウクライナの復興には人的資本の回復が重要=ゼレンシカ宇大統領夫人

訪日しているウクライナのゼレンシカ大統領夫人は4日、人的資源の回復なくして建物や企業の復旧を行うことはできないと発言した。

ゼレンシカ大統領夫人が東京で開催された日・ウクライナ経済復興推進フォーラムの際のスピーチで発言した。ウクライナ大統領府広報室が伝えた

ゼレンシカ氏は、「建物や企業を復旧させることは必要だが、それだけでは不十分だ。なぜなら、もしそこで人が暮らしたり、働いたりしなければ、それらは必要ではないからだ。私たちは『人を回復させれば、人が全てを回復させる』と述べている。そのため、復興における最も重要な側面の1つは人的資本の回復である」と強調した。

ゼレンシカ氏はまた、ロシアは毎日ウクライナを砲撃しているが、それでもウクライナ国民は働き、学び、国は重要な人道イニシアチブを発展させていると述べた。

そして同氏は、「私たちは、戦争の終結を待たずに、可能なもの全てを再建しようとしている。侵略者は私たちから生活だけでなく、その質も奪おうとしている。彼にそうさせないこともまた、抵抗だ」と述べた。

大統領夫人は、ウクライナにおける学校給食改革や、ウクライナの子どもたちを支援するための「オレナ・ゼレンシカ財団」のプロジェクトについても語った他、日本のウクライナに対する多大な財政的、人道的、技術的支援に謝意を伝えた。

写真:大統領府