スヴィリデンコ宇首相、経済保安庁長官候補と対話 来週任命か
ウクライナのスヴィリデンコ首相は1日、経済保安庁の長官候補として選考委員会により選出されているオレクサンドル・ツィヴィンシキー氏と話したと発表した。スヴィリデンコ氏は、来週にも内閣が経済保安庁の活動を刷新できる決定を下せることを期待していると述べた。
スヴィリデンコ氏がXアカウントで発表した。
スヴィリデンコ氏は、「今朝、私はオレクサンドル・ツィヴィンシキー氏と生産的な話を行った。彼は、ウクライナ経済保安庁長官職の候補だ。私は、彼の専門的かつ建設的なアプローチに感謝している。選考委員会が決定を下し、政府は追加的背景調査の結果を受け取った。私たち皆、政府もビジネス界も社会も、経済保安庁がビジネス界と社会から信頼される真に効果的な機構となるようにするという目標で一致している」と書き込んだ。
また同氏は、来週にも政府は、経済保安庁の活動を刷新できる関連決定を採択し、それが国家とビジネス界の間の肯定的な関係の強化への意義ある貢献となることへの期待を表明した。
同氏はその他、ツィヴィンシキー候補との間で「あらゆる問題を文明的手段で取り除くべく、彼との間で、彼がポリグラフ検査を受けることで合意した」とし、それによりあらゆる印象操作や疑念を取り除いて前進できるようになるだろうと発言した。
これに先立ち、2024年6月ウクライナ最高会議(国会)は、経済保安庁再起動法を採択していた。同法は、同庁長官の交代と同庁全職員の再認証を定めていた。
2025年6月末、選考委員会が経済保安庁長官の公募で元国家汚職対策局(NABU)の捜査官だったオレクサンドル・ツィヴィンシキー氏を選出したと発表していた。
6月26日、G7大使ウクライナ・サポート・グループは、Xアカウントにて、経済保安庁長官の公募における最終的一歩が行われたことを歓迎していた。
しかし、7月7日、ウクライナ閣僚会議(内閣)は、ウクライナ保安庁(SBU)などから提供された国家安全保障に関する追加資料を検討した後に、経済保安庁長官選考委員会に対して、全ての規定要件を満たす候補者を2名以内で再提出するよう提案する決定を下していた。
欧州委員会は7月29日、ウクライナ政権に対して経済保安庁長官の任命プロセスを加速させるよう主張。
また、7月31日、ウクライナ首都キーウの最高会議前で、汚職対策機関「国家汚職対策局(NABU)」と「特別汚職対策検察(SAP)」の独立性の回復を求める抗議デモが行われた際には、「ツィヴィンシキーを経済保安庁へ!」というスローガンも見られた。