ロシアは世界の新秩序の基礎を築いているふりをしているだけ=バロ仏外相

フランスのバロ外相は21日、ロシアは世界の新秩序の基礎を築いているふりをしているだけで、実際には現在ウクライナで、国際法が勝利するか否かの問題が解決されようとしていると発言した。

キーウを訪問したバロ仏外相が、ウクライナ大使会議の際の演説時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

バロ氏は、核兵器を保有する国連安全保障理事会常任理事国のロシアが処罰されずに行動できるのであれば、それは、人類が国際法や人道法に保護を求めることができなくなってしまうことを意味すると訴えた。

そして同氏は、「ロシアは世界の新秩序の基礎を築いていると偽りながら、同時に欧州連合(EU)のシステム改革努力を妨害し、未来のための協定に加わることを拒否しているのだ。私は、明らかな事実を認めず、国際法と人道法の露骨な違反でロシアを非難することを避けるようなダブルスタンダード(二重基準)を持つ者たちから、ダブルスタンダードに間する非難を聞かされるのにうんざりしている」と強調した。

さらに同氏は、フランスの外政には国連憲章の支持においてダブルスタンダードや見解相違はないと明言した。

同氏は加えて、「ウクライナにおいて、ロシアが負けるか否か、国際法が勝利するか否かの問題が解決されようとしている。大臣よ、大使の皆様よ、ロシアの侵略戦争が始まってから3年が経過した。そして、同国は軍事目標を無惨に失敗したのだ。今年初めから、ロシアはウクライナの領土のわずか0.25%しか制圧できていない。莫大な人命を犠牲にしながらだ」と発言した。

同氏はまた、今回のウクライナ訪問の一環とし同国東部を訪れる予定だと伝えた。

なお、バロ仏外相は、21、22日にウクライナを訪問している。

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