ロシアは無条件停戦の提案を4か月間拒否している=ウクライナ外務省

ウクライナのティーヒー外務報道官は11日、ウクライナが完全かつ無条件の停戦の提案に同意してから今日で4か月が経過するとし、この4か月間はロシアのテロの月日だったと形容した。

ティーヒー報道官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ティーヒー氏は、「今日で、ウクライナが米国による完全かつ無条件の停戦提案に同意してからちょうど4か月だ。4か月が経過したのだ。私たちは、それが外交の4か月となることを強く期待していた。しかしながら、それはロシアのテロの4か月であった」と発言した。

また同氏は、ロシアはその際同提案を拒否し、現在民間人とウクライナの町々に対するテロを強化していると指摘した。同氏は、それによりロシアは、ロシアこそが平和の障害であり、この戦争が続いている唯一の原因であることを世界に示しているのだと述べた。

その際同氏は、「プーチンは、明らかにあらゆる代償を払ってでも戦争することを選択している。なぜなら、彼にとっては、それが政権を維持し、ロシア国民を恐怖の中にとどめ、彼とその一味が犯した重大な国際犯罪の責任から逃れる上での唯一の手段だからだ」と強調した。

同氏はその上で、ウクライナは人々を帰還させるための公正な平和を近づけるあらゆる機会を利用していくし、外交的解決を模索し続けていくと明言した。また同氏は、ウクライナはさらに、自らの防衛能力を強化し、またロシアの全ての犯罪の処罰を確保すべく、パートナーたちと作業していくと伝えた。

これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は3月11日、サウジアラビア・ジッダで開催されたウクライナと米国の政権代表団による協議につき、ウクライナは陸・海だけでなく、前線全域の停戦に同意すると述べていた