ゼレンシキー宇大統領、EU首脳に強力な第18次対露制裁の必要性を訴える

ウクライナのゼレンシキー大統領は26日、欧州連合(EU)による第18次対露制裁の主な対象は、石油、タンカー船団、銀行となるべきだとし、またロシアの武器生産を支えるサプライチェーン全ても対象とすべきだと発言した。

ゼレンシキー大統領がブリュッセルで開催された欧州理事会会合の参加者に対して呼びかけた。ゼレンシキー氏がテレグラム・チャンネルで動画を公開した

ゼレンシキー氏は、「対露制裁はロシアの侵略を制限するための最も効果的な手段の1つでであり続けている。今、EUによる真に強力な第18次対露制裁が必要だ。主な対象は、ロシアの石油取引、影のタンカー船団、ロシアの銀行やその他金融機関、武器生産のための機材や部品を提供しているサプライチェーン全てだ」と発言した。

また同氏は、いくつかの欧州企業は今も特に重要な部品をロシアに供給していると指摘した。その際同氏は、「それら企業は、ウクライナ人殺害のために彼らが利用しているミサイルやその他の武器に供給しているのだ。私たちはその材料を特定し、証拠をあなた方のチームに渡す。注意を払ってくれ」と訴えた。

同氏はさらに、影の船団のタンカーの船長や石油輸出が行われているターミナルに対しても制限を導入すべきだと呼びかけた。その際同氏は、一部の欧州諸国がいまだにロシア産原油にどれほど依存しているかを、次第に目にしていると伝えた。

加えて同氏は、「(石油価格の)45ドルの上限は私たちを平和へと近付けられるかもしれない。しかし、公正で永続的な平和のためには、ロシアの侵略に資金投入する能力を塞ぐべく、1バレル30ドルの制限が必要だ」と発言した