NZ、新たな対ウクライナ支援を発表 「ウクライナ防衛はインド太平洋地域にとっても甚大な影響」
ニュージーランドのラクソン首相とピーターズ外相は23日、今週オランダ・ハーグで開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に先立ち、ウクライナに対する1600万ニュージーランドドル(940万米ドル強)の新たな対ウクライナ支援パッケージを発表した。
ニュージーランド政府が声明を発出した。
ラクソン首相は、「ニュージーランドはウクライナと連帯している。ウクライナの防衛戦争は4年目に入っており、ロシアによる違法な全面侵攻に対する私たちの非難は変わらない」と述べた。
発表によれば、ニュージーランドはウクライナへの殺傷性および非殺傷性の軍事支援を提供する、NATOの安全保障支援・訓練ミッション・ウクライナ(NSATU)基金と、英国およびラトビアが主導する「無人機連合」という2つの多国間基金に対し、400万ニュージーランドドル(230万ドル)を拠出するという。
ピーターズ外相は、「ウクライナの防衛は、欧州大西洋地域の安全保障だけでなく、インド太平洋地域の安全保障にも甚大な影響を与えている。私たちは、全ての私たちの利益に資するルールに基づいた秩序を維持するため、国際社会の他のメンバーと作業し続けなければならない」と発言した。
さらに、ニュージーランドは、紛争の影響を受けたウクライナのコミュニティへのさらなる人道支援として700万ニュージーランドドル(410万米ドル)、および近隣諸国に避難したウクライナ人向けに100万ニュージーランドドル(59万3000米ドル)を提供するという。
ラクソン氏は、「ロシアがウクライナの人口が密集する民間地域への爆撃を続けている中、ニーズの規模は依然として甚大だ」と指摘した。
この新たな支援パッケージは、最近発表された、ロシアの「影の艦隊」やウクライナでのロシアの戦争を支援するその他の個人を標的とした対露制裁に続くものだという。
ピーターズ氏は、「国際社会がロシアに対し、戦争を停止し、ウクライナにおける公正かつ永続的な平和を達成するための努力に加わるよう、圧力をかけ続けることが極めて重要だ」と訴えた。
これに対して、駐オーストラリア及びニュージーランド・ウクライナ大使であるミロシニチェンコ氏は、Xアカウントにて、ニュージーランドに対し、新たな支援パッケージに感謝の意を表明している。