プーチンは不処罰を感じており、恐ろしい攻撃の後も何らかの「対応」をさらに準備している=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は4日、トランプ米大統領によるロシアの首脳プーチン氏との電話会談に関する投稿にコメントした。

ゼレンシキー大統領がテレグラム・チャンネルにコメントを投稿した

ゼレンシキー氏は、「多くの人がロシアと様々なレベルで話してきた。しかし、いかなる対話も信頼できる平和をもたらすどころか、戦争を止めることすらできなかった。残念ながら、プーチンは不処罰を感じており、あらゆる恐ろしい攻撃の後でさえ、あたかも何らかの『対応』を準備しているという」と指摘した。

そして同氏は、それはつまり、ロシアが新しい攻撃を行う度、外交を先延ばしにする度に、ロシアは全世界に、ロシアへの圧力を強化したがらない全ての人に対して中指を立てているということだ、と形容した。同時に同氏は、平和を模索すべきはロシアであり、モスクワにいる人々は、戦争には代償があること、侵略者には最も高い代償があることを感じなければならないと強調した。

その他同氏は、2025年の初め以来、半年も経たない内に、ロシア軍はウクライナに対し、約2万7700弾の航空爆弾、約1万1200機の自爆型無人機「シャヘド」、約9000機のその他の攻撃用無人機、弾道ミサイルを含む700弾以上のミサイルで攻撃を行ってきたと伝えた。

同氏はそして、「ロシアの攻撃のペースはこのようであり、ロシアの人々は全面的戦争が始まった当初から、全くもって意識的にこのペースをとってきた。ロシアは、他国の人々を罰されることなく大量に殺す機会を得るために、国家、社会、経済体制を再構築してきたのだ」と指摘した。

加えて同氏は、世界がプーチンの脅しに弱く反応すれば、プーチンはそれを、世界が彼の行動に目をつぶる準備ができているということだと受け止めるとし、彼が力や圧力を感じることなく、相手の弱さを感じる時は、常に新しい犯罪を実行すると説明した。また同氏は、プーチンはそのような態度を、新たな残虐行為、攻撃、殺人を許す、「沈黙の許可」と見なすと指摘した。

その上でゼレンシキー氏は、だからこそ、ウクライナにいる人々は、戦争とロシアの攻撃を止める努力を行う世界中の全ての人々に感謝しているのだと伝えた。

同氏は、ロシアは平和を取り戻すべきだと強調した。

なお、これに先立ち、トランプ米大統領が、トゥルース・ソーシャルのアカウントにて、プーチン氏と電話会談を行い、ウクライナによるロシアの飛行場への攻撃などについて話し合ったと伝えていた。その際トランプ氏は、そのやりとりを「良かった」と形容しつつ、同時にそれは即時の平和をもたらすようなものではなかったとも指摘していた。