ゼレンシキー側近、米大統領の2人の特使と会談

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ウクライナのイェルマーク大統領府長官は3日、ワシントン訪問時にケロッグ・ウクライナ担当米大統領特使とウィトコフ中東担当米大統領特使と会談を行った。

イェルマーク大統領府長官がXアカウントで報告した。

ケロッグ特使との会談について、イェルマーク氏は、「ワシントンで、チームと一緒に、ケロッグ・ウクライナ担当特使と会った。前線の状況、イスタンブル会合の結果、対露政策強化、対ウクライナ防衛支援について協議した。また、私たちは、ロシアによって連れ去られたウクライナ児童についても話し合った。私たちは、ロシア側にリストを渡しており、返答を待っている。これらの子供たちを帰還させることが重要だ。それは、重要な問題であり、私たちは、米国がそのプロセスに関与していることを重視している」と伝えた。

また同氏は、ロシアは、停戦を避けるためにあらゆることを行っていると指摘し、それは力で止められねばならないとした上で、ウクライナは戦争を終結に導くためにあらゆることを行ってきたが、ロシアが自発的に侵略を止めないのであれば、ウクライナは作戦を遂行して、ロシアの軍事的能力を破壊せざるを得ないと伝えた。

そして同氏は、トランプ米大統領、米国民全体、米国の主要2政党に対してウクライナ支援につき謝意を伝えた。

ウィトコフ特使との会談について、イェルマーク氏は、「イスタンブルにおけるウクライナとロシアの代表団の交渉の流れについて話し合った」と書き込んだ。

その際同氏は、ロシア側は時間稼ぎをして、交渉を操作しながら、米国の制裁を回避しようとしているとし、ロシアは停戦を望んでいないと指摘した。そして同氏は、「制裁のみがロシアを真剣な交渉へと追いやれる」と強調した。

また同氏は、戦場の状況を説明した上で、ウィトコフ氏に、状況を自分の目で見るためにウクライナを訪問するよう招待した。

同氏は加えて、「私たちには停戦が必要だ。私たちは、米国の関連の提案を3月から完全に支持している。また、私たちは、首脳会談の準備があるが、ロシアはそれを避けている」と伝えた。

なお、イェルマーク大統領府長官は現在、スヴィリデンコ第一副首相兼経済相率いるウクライナ代表団と共にワシントンを訪問している。