シビハ宇外相、フィダン・トルコ外相と和平プロセスや黒海安全保障につき協議
ウクライナのシビハ外相は30日、キーウを訪れたトルコのフィダン外相と会談し、和平プロセス、停戦と被拘束者解放の必要性、黒海地域の安全保障について協議した。
シビハ外相がキーウでの記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
シビハ氏は、ウクライナは「相互の尊重と利益に基づいたトルコとの戦略的パートナーシップ」を重視していると発言した。
そして同氏は、「今日私たちは、二国間・多国間の議題、何より和平プロセス、完全な停戦と被拘束者の解放の必要性などについて詳細に協議した。私たちは、そのプロセスの促進に感謝しており、トルコのさらなる支持をあてにしている。フィダン外相は、先ほどモスクワから戻ってきたところで、私にそこで見聞きしたことを詳細に報告してくれた。私たちは、ウクライナのための和平を近付ける行動について協議した」と発言した。
同氏はまた、両者は黒海地域における安全保障問題に特別な注意を向けたと伝えた。その際同氏は、「ウクライナとトルコは、共通の立場を有している。それは、黒海は平和と自由貿易と航行の自由の空間であるべき、というものだ。私たちは、黒海の航行の安定性確保、とりわけ機雷面の安全やその他の重要な措置の確保にトルコが参加していることに感謝している」と発言した。
また同氏は、協議の際には復興に関するウクライナ・トルコ作業部会の第1回会合の結果に沿って合意を実現する共同作業についても話し合ったと伝えた。同氏はその際、ウクライナはトルコのビジネス界が復興プロジェクトに参加することを促進する準備があるとし、7月にローマで開催されるウクライナ復興会議にトルコ代表団が参加することを期待していると発言した。
その他同氏は、エルドアン・トルコ大統領の和平努力における重要な役割につき、特別なシャイを表明した。その際同氏は、「私たちは、トルコがウクライナの領土一体性と主権、とりわけ、クリミアの回帰をを無条件に支持しており、またクリミア・タタール人の権利を防衛していることに感謝している」と強調した。
写真:外務省