ウメロウ宇国防相、ウクライナの停戦に関する立場をロシアに伝達

ウクライナのウメロウ国防相は28日、ロシアの交渉団団長を務めたメジンスキー氏に対して、停戦に関するウクライナの立場を記した文書を送ったと発言した。

ウメロウ国防相がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

ウメロウ氏は、5月16日のトルコでのウクライナ・ロシア間交渉の後、「世界は、ロシアが自分たちの停戦への歩みのビジョンを記した『覚書』を作り、ウクライナとパートナーに送ることを待っている」と指摘した。

同氏は、しかし、「残念ながら、ロシア側はそのプロセスを長引かせようとしている。しかし、圧力は作用した。世界がウクライナのための平和達成で一致していることを証明したトランプ大統領、欧州の首脳たち、ゼレンシキー大統領の強力な発言の後、ロシア人はようやく、自らの『覚書』を書き終えたと発表した。ただし、彼らは覚書を渡すのを長引かせている。私は、ロシア代表団の団長にウクライナの立場を反映させた私たちの文書を渡した。彼らは、その文書を受け取った」と伝えた。

そして同氏は、ウクライナには完全かつ無条件の停戦とその後の外交活動への準備があることを改めて認めた。

同氏はまた、「私たちはロシア人と会うことに反対しておらず、会合を空虚なものとせず、戦争の真の終結を本当に近付けることができるようにすべく、彼らの『覚書』を待っている。作業のために自分たちの文書を私たちに渡すのに、ロシア側には少なくとも出発までの4日間があるのだ」と指摘した。

さらに同氏は、「ウクライナは常に最大限建設的であったし、今後もそうあり続ける」とし、そのため「双方の会合は、結果を出さなければならない。だからこそ、1つ1つの会合は然るべき準備をされるべきである」と訴えた。

同氏はその際、ロシア側は被拘束者交換の直後に「覚書」を渡すと約束していたと明かした。そして同氏は、「私たちは、ロシア側に、速やかにその約束を履行し、会合を破滅的にする努力を止めるよう要請する。外交は中身がなければならず、新しい会合は結果を生まねばならない」と強調した。

なお、同日、ロシアのラヴロフ外相は、ロシア側は6月2日にイスタンブルでウクライナとの2回目会合を開催することを提案している。