トランプ米大統領、欧州首脳との私的会話でプーチンは戦争を終わらせる準備がないと発言=報道

ウォール・ストリート・ジャーナルは、米国のトランプ大統領が19日の電話会談の際に、欧州の首脳に対して、ロシアの首脳プーチン氏はウクライナにおける戦争で勝っていると思っているため、戦争を止める準備がないと発言したと報じた。

ウォール・ストリート・ジャーナルが同電話会談を知る3名の人物の発言を元に報じた

欧州の首脳たちは、以前からプーチンに関して自らの見解を持っていたが、今回彼らはトランプ氏が初めてそのような意見を聞いたという。

トランプ氏は、その発言は、トランプ氏による公の場でのプーチン氏が平和を心から望んでいると信じているとの発言と食い違っていることが指摘されている。

ホワイトハウスは、ウォール・ストリート・ジャーナルに対して、本件につきコメントすることを拒否した上で、トランプ氏のソーシャルメディア上の「調子と雰囲気は素晴らしかった。そうでなければ、今そのことについて述べていただろう」との投稿を参照したという。

トランプ氏は、その欧州の首脳たちとの電話会談の際に、次はバチカンで開催されることが見込まれている交渉に、ルビオ米国務長官とケロッグ米特使を送ると述べたという。

記事には、電話会談の際に欧州首脳の一部は、バチカンでの交渉の結果は無条件停戦であるべきだと首長したと書かれている。しかし、その際トランプ氏は、「無条件」という言葉が気に入らないとして、反対したという。

トランプ氏はその際、「無条件」という言葉を一度も使っていないと述べたというが、実際には彼は5月8日にトゥルースソーシャルでの投稿の際に「30日間の無条件停戦」を呼びかけていた。その際結局は、欧州首脳たちが、それを主張することを諦めたのだという。

他方で、電話会談の雰囲気は全体的に肯定的だったという。中には、プーチンが停戦に同意しなければ、トランプ氏は新しい制裁を支持するかもしれないという印象が生じたという。しかし、その希望は、次の日には消し飛んでいたと書かれている。