ゼレンシキー宇大統領、無名戦士の墓に献花

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ウクライナのゼレンシキー大統領夫妻は8日、記憶と対ナチズム戦勝の日に際して、第二次世界大戦における戦死者を追悼した。

ウクライナ大統領府広報室が伝えた

発表には、「ゼレンシキー夫妻が無名戦士の墓へと献花した」と書かれている。また、その他政権首脳陣とともに黙祷が行われたという。

加えて、ゼレンシキー大統領は、テレグラム・チャンネルにて、「ロシアは、ウクライナを自分の物にしようとすることで、他者の記憶を奪い、歴史を歪めようとしている。そのため、今日の記憶と対ナチズム戦勝の日だけでなく、ウクライナ人がその勝利に多大な貢献を行ったということを、常に覚えておくことが大切なのだ。世界規模の悪を自らの血で止めたのだ。なぜなら、800万人以上のウクライナ人がナチズムと戦ったのだから。ソ連軍の中だけでなく、数十万人が同盟国軍の中で戦い、数万人が蜂起軍や抵抗運動の中で戦った」と書き込んだ

また同氏は、その戦争の際、ウクライナには後衛はなかったとし、「私たちの大地全てが完全な前線で、戦場で、開かれた傷口だった。全ての町、村、家、家族が苦しんだ」と喚起した。

写真:ゼレンシキー大統領(テレグラム)

ゼレンシキー氏はその上で、「私たちはこの記憶を新しい、ロシアのナチズムに明け渡さない。自分のたちの現在を明け渡さないのと同様に。勝利と真の記憶は、『パレード』を行っている者の側にあるのではなく、真実のある側にある。悪との戦いにおける自らの貢献、悪と再び戦っている自らの『今日』を讃えよう」と呼びかけた。

なお、ウクライナでは、5月8日は「1939〜1945年の第二次世界大戦における記憶と対ナチズム戦勝の記念日」と定められている。