EUの首脳たちは対ウクライナ軍事支援の議論を深めた=ショルツ独首相

ドイツのショルツ首相は1日、欧州連合(EU)内で行われている対ウクライナ支援増加の必要性に関する議論は、米国にとってもシグナルとなるはずだと発言した。

ショルツ独首相が同日開催された特別欧州理事会後に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ショルツ氏は、同日の欧州理事会を「大きなサクセスストーリー」だと形容し、同日の会合はかなり短い開催時間で建設的な決定を達成することができたと発言した。

そして同氏は、500億ユーロの対ウクライナ支援拠出が採択できたことに関し、「それはロシアの侵略戦争という挑戦に立ち向かうウクライナ国民にとって良いニュースだが、しかし、当然、私たち、支援を提供することが可能だと示すことのできた、EUにとっても良いニュースだ」と発言し、欧州の人々に「家族として団結」することを呼びかけた。

さらに同氏は、EUの首脳たちはウクライナへの軍事支援の継続問題を集中的に議論し、「非常にていねいにその問題の議論を深めた」と強調した。

その際同氏は、「武器支援について、全ての加盟国が十分な行動をしているだろうか? 私個人の答えは『そんなことはない』というものだ…。私たちのEUとしての行動は不十分である」と主張した。

同氏は、ドイツは今年70億ユーロ以上の対ウクライナ軍事支援を計上していると伝えた。また同氏は、今後数年間の約60億ユーロ相当の武器生産の発注認可についても喚起した。

そして同氏は、全てのパートナー国が自らの貢献を増やすことへの期待を表明し、それは米国にとっても良いシグナルとなると思うと発言した。

その際同氏は、「米国大統領は、本当に良い友人であり、議会での自らの提案採択を達成しようとしている同盟者である。私は、今日のメッセージ、私たちが行っている議論が、彼の政治的プロジェクトの作業を少しだけ楽にすることを期待している」と発言した。

なお、ショルツ独首相は、来週米国を訪問する。訪問時には、ウクライナ支援についても協議が行われる。