ウクライナの人権担当全権とカタール大使、ロシア連れ去り児童の帰還につき協議

ウクライナのルビネツ最高会議(国会)人権問題全権は9日、ハジ・アル・ハジリ駐ウクライナ・カタール大使と会談し、ロシアにより強制的に移動させられ、自らの居住地から追放された児童、並びに民間人や捕虜の帰還について協議した。

ルビネツ氏がテレグラム・チャンネルで報告した

ルビネツ氏は、「今日、ハジ・アリ・ハジリ駐ウクライナ・カタール特命全権大使が私たちの事務所を訪れた。彼は、最近キーウへ戻ってきたところで、私たちは今後の協力を強化する」と伝えた。

また同氏は、カタールがウクライナ児童の帰還を支援しており、具体的な結果を出していることにつき謝意を伝えた。

同氏は、両者はゼレンシキー大統領が進める和平案「平和の公式」の第4項目である、ロシアにより強制的に移動させられたり、追放されたりした児童の帰還、違法に連れ去られてロシアに拘束されている民間人の帰還や、捕虜の帰還について協議したと報告した。

加えて同氏は、カタールはウクライナ児童の帰還を公に支援している唯一の国だと強調し、「私は、同国の支援により、私たちがウクライナ人の帰還において新しい結果を得ていくことを期待している! なぜなら、私たちの前にある課題は、全員を取り戻すことだからだ!」と書き込んだ。

なお、ゼレンシキー大統領は8日、カタールのタミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長と電話会談を行い、ロシア人より違法に追放されたウクライナの児童の帰還において、カタールが重要な仲介の役割を果たしているとし謝意を伝えていた

また、ウクライナのイェルマーク大統領府長官は昨年12月16日、ロシアと一時的被占領下にあるウクライナ領からウクライナ政府管理地域にさらに3名の児童を帰還させることができたと報告した際に、同帰還はカタールの仲介によって実現したものと説明していた