ウクライナ政権幹部、タイを「平和サミット」に招待

ウクライナのイェルマーク大統領府長官は16日、タイのバングチャウド国家安全保障会議総書記代行と電話会談を行い、国際原子力機関(IAEA)の活動、世界の食料安全保障、ウクライナが提案する和平案「平和の公式」について協議を行った。

ウクライナ大統領府広報室が伝えた

発表には、「イェルマーク氏は、ロシアによる長引く全面侵略の中、ウクライナの主権と領土一体性への一貫した支持につき謝意を表明した。両者は、国連でのウクライナの重要イニシアティブへのタイの支持、ロシア侵攻の被害を克服するための人道支援、とりわけ避難民の受け入れなどについて協議を行った」と書かれている。

さらに発表によれば、両者は、国際秩序と国連憲章の目的と原則への敬意を回復することを目指すウクライナの和平案「平和の公式」の実現に注意を向けた。イェルマーク氏は、マルタで最近開催された国家安全保障・外政担当補佐官級第3回会合へのタイ代表者の出席につき謝意を伝えた。さらに同氏は、「平和の公式」の実際的実現へのタイの積極的な参加を呼びかけ、今後開かれる「グローバル平和サミット」の準備と開催に加わるよう招待した。

平和の公式に関して、両者はまた、核の安全問題と、然るべき普遍的規範の維持を確保するためのIAEAの役割について話し合った。

両者はまた、世界の食料安全保障についても協議した。イェルマーク氏は、ウクライナは今後も食料安全保障の保証国であり続ける準備があるとし、黒海における代替「穀物回廊」の機能確保のためにウクライナが取り組んでいる努力について伝えた。

イェルマーク氏は、タイを、キーウにて11月25日に開催される第2回国際首脳会議「ウクライナからの穀物」に招待した。

その他両者は、ウクライナとタイの二国間政治対話の活性化やASEANをはじめとする多国間フォーマットでの連携を目的とする今後の方策を調整した。

写真:大統領府