ウクライナ政府、緊急事態に備えて「不屈ポイント」を約1000か所開設

ウクライナの国家非常事態庁は、寒冷期に停電などが生じる事態に備えて、発電機や暖房の設置されている「不屈ポイント」を全国に約1000か所開設した。

13日、ホルンジー国家非常事態庁広報官がメディアセンター・ウクライナ=ウクルインフォルムでの記者会見時に発言した。

ホルンジー氏は、「国家非常事態庁は、『不屈ポイント』を約1000か所開設した。750か所は、国家非常事態庁の施設をベースにした固定の『不屈ポイント』で、約240か所は、テントの移動式『不屈ポイント』だ」と発言した。

また同氏は、「不屈ポイント」には、発電機と暖房が設置されているとし、暖を取り、携帯電話を充電し、温かい飲み物を飲むことができ、いくつかの場所では親が赤ん坊のおむつを変えることもできるようになっていると伝えた。

加えて同氏は、「不屈ポイント」の場所は10月以降政府サービスポータルサイト「ジーヤ」にて見つけることができるようになっていると喚起した。

なお、昨秋、ロシア軍は、ウクライナの電力インフラ施設を大規模に攻撃を開始。ウクライナ全土で広範に停電が頻発した。これを受けてウクライナ政府は、発電機や暖房などの備えられた「不屈ポイント」を各地に設置していた。

写真:国家非常事態庁