モルドバとジョージアの大統領、欧州委員会の決定を歓迎

モルドバのサンドゥ大統領は8日、欧州連合(EU)の欧州委員会がモルドバとのEU加盟交渉を開始することを勧告したことにつき、国内改革を継続する励みになると発言した。

モルドバのニュースサイト「ニュースメーカー」が報じた

サンドゥ大統領は、「モルドバの未来にとって重要な日だ欧州委員会がEU加盟国に対して、モルドバのEU加盟交渉を始めるよう勧告したのだ。その一歩は、私たちの共通の努力、国内改革のために活動してきた国家機関と平和、民主主義、発展を選んでいる国民の努力を認めるものだ」と強調した。

同氏はまた、欧州委員会の報告書は、モルドバが過去1年真剣な改革を実施したと認めていると指摘した。

そして同氏は、「欧州委員会の今日の決定は、すでに始めたことを続ける上で、私たちを励まし、力を与えてくれるものだ。(中略)仕事はまだ多い。私たちが選んだ道は挑戦に満ちている。私たちは、仕事は恐れないし、私たちの目的は、2030年までにモルドバのEU加盟の準備を行うことだ」と発言した。

また、ジョージアのズラビシヴィリ大統領は、ソーシャルメディア「X」アカウントにて、今回の欧州委員会によるジョージアへのEU加盟候補国地位付与の勧告決定を歓迎した。ズラビシヴィリ氏は、「私は、ジョージアの民とともに喜び、欧州委員会のEU加盟候補国地位のジョージアへの付与の肯定的勧告を歓迎する。私は、大統領として、必要な改革を促進し、さらに前進させるべく、かつてないほどに親欧州のリーダーとしての役割を担い続けていく」と書き込んだ。

その他ズラビシヴィリ氏は、ウクライナとモルドバの決定についても歓迎のメッセージを伝えた。同氏は、「ジョージアからウクライナの人々と、ゼレンシキー大統領、あなたを祝福する。私は、私たちの国々が近い将来EU加盟国となることを確信している。あなたの決断力とあなたの勝利の戦いは、その歴史的決定において必須だった」と強調した

これに先立ち、欧州連合(EU)の欧州委員会は8日、EU拡大に関する年次報告の際に欧州理事会に対して、ウクライナとモルドバとの間でEU加盟交渉を開始することを勧告した。欧州委員会はまた、ボスニア・ヘルツェゴビナとも一定の条件下で加盟交渉を始めることを勧告した他、ジョージアに加盟候補国地位を付与することを勧告した。

写真:サンドゥ・モルドバ大統領(フェイスブック)