ウクライナはロシアと秘密協議を一切行っていない=クレーバ宇外相

ウクライナのクレーバ外相は3日、ウクライナは侵略国ロシアとの間で秘密協議を一切行っていないと明言した。

クレーバ外相が独ZDF局の朝の番組に出演した際に発言した。

司会者から、ウクライナは「閉ざされた扉の向こうで」ロシアと協議を行っていないか、と質問されると、クレーバ氏は「行っていない」と短く答えた。

また、同氏は、ウクライナ提案の和平案「平和の公式」の基本はウクライナの主権と領土一体生への尊重だと指摘した。同氏は、「外交の言葉を普通の言葉で述べるなら、それは、ロシアはウクライナから出ていかねばならないという意味である。それが起こらない限り、ロシアにそれを行う準備ができない限り、どのような協議も行う意味はない」と発言した。

そして同氏は、ウクライナを信じて、ウクライナを支えるよう呼びかけ、そうすればウクライナの勝利はドイツの勝利にもなると発言した。

ウクライナが春からドイツからの供与を求め続けている独製長射程ミサイル「タウルス」を巡る状況について、クレーバ氏は、「同問題はオープンだが、しかしドイツには時間が必要だ」とコメントし、それは公にも非公開のやり取りでもドイツ側パートナーが主張していることだと指摘した。また同氏は、ウクライナはパートナー国と信頼関係を築き上げており、提供された武器が要求通りに使われないことを心配する必要はないと発言した。

同時に同氏は、ドイツ政府に対して、2セット目の防空システム「パトリオット」の供与につき謝意を伝え、それはウクライナのインフラを守るのに役立つと述べた。

その他同氏は、ウクライナ政権関係者は西側パートナーからの支援の低下は感じていないとしつつ、同時に中東の戦争によりウクライナにおける戦争への報道機関の関心は下がったと指摘した。

なお、クレーバ宇外相は2、3日、ベルリンを訪問している。