ウクライナ等の国々の加盟はEUの利益=独外相

ドイツのベーアボック外相は2日、ウクライナやその他の加盟候補国が欧州連合(EU)へ加盟することはEU自体の利益に適ったものだと発言した。

ベーアボック外相がベルリンでの閣僚級会合「より大きく、より強い連合」の開会の挨拶の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ベーアボック氏は、「私たちはEUとして、私たちにはウクライナがEU加盟国として必要だと明確に述べた」とし、12月に欧州理事会がそのことに関して明確なシグナルを出すことへの期待を表明した。

また同氏は、「欧州の心はキーウにある」というウクライナの人々の言葉を伝えつつ、5年前はウクライナの加盟問題は非現実的、あるいは非常に遠い展望のように思えていたと告白した。

さらに同氏は、ウクライナが戦時下においても改革を続けていることを評価し、またロシアがウクライナに対してすでに616日に渡って侵略戦争を遂行していることを喚起した。そして同氏は、多くの人が悲しみや疲れの感情を抱いているとしつつ、しかしながら、今まさに、疲れや悲しみを許してはならず、連帯や団結を低下させてもいけないと強調した。

そして同氏は、「EU拡大は、政治的に不可欠なことだ。(中略)拡大は、私たちをより強くする」とし、新たな加盟国はEUに新たなダイナミズムを与えることになると述べた。

同時に同氏は、重要なことは言葉だけで候補国を励ますのではなく、彼らをEU加盟への道において財政的、構造的に支えることだと述べた。また同氏は、加盟プロセスは自動的に生じるものではないとしつつも、1世代が待ち続けながら生きるようなことも看過してはならないと発言した。

加えて同氏は、プーチン露大統領は欧州的未来を望む国々をEUから引き離し、それらの国を不安定化させようとし続けており、ロシアは長年、偽情報やプロパガンダを用いて不安定化を行っていると指摘した。他方同氏は、EUは新たなグレーゾーンを欧州内に作り出すことを認めることはできないと述べた。

なお、2日、ベルリンにて、ベーアボック独外相の主導により閣僚級会合が開催された。同会合には、EU加盟国閣僚や、ウクライナなどの加盟候補国や、ジョージアの外相が招待された。

クレーバ宇外相は、同会合前の記者会見時、EU加盟国の同僚とEU内の改革と拡大プロセスの間のバランス、防衛機構の協力、積極的政策について話していくと発言していた。