シュミハリ宇首相、ウクライナに全面戦争下に選挙を実施するメカニズムはないと発言

ウクライナのシュミハリ首相は15日、同国には全面戦争下に選挙を実施するメカニズムは現時点でないと発言した。

シュミハリ首相がキーウでの記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

シュミハリ氏は、「私の意見はウクライナ大統領の意見と一致している。現在、私たちのところには、法的メカニズムも物理的メカニズムも、全面戦争下でどのように選挙を行うかという理解もない。塹壕でどのように投票させるのか? 塹壕でどのように出馬するのか? 国際監視員は戦闘行為の行われている場所で選挙の適切さをどのように監視するのか? 被占領地についてはどうするのか? ウクライナ国外にいる難民はどうするのか? 文明的な国にいる者もいれば、侵略国の領土に連れ去られたり追放されたりした者たちもいる。 数百万人の国内避難民についてはどうするのか? 彼らは必ずしも登録してクーポンを受け取ってはいない。山のように問題があり、現在誰もそれに答えられていないのだ。そして、正直に言えば、誰もその問題の作業は行っていない。なぜなら、私たちには別の優先課題があるからだ。私たちの領土を解放せねばならない。それから選挙について話すのだ」と発言した。

同氏はまた、2024年の国家予算案には選挙実施の資金は組み込まれていないと強調した。

同時に同氏は、「もしパートナーたちが、自らのプレゼンスを確保するフォーマットを見つけるのであれば…。私たちにとって重要なのは、選挙の結果ではない。私たちにとって重要なのは、選挙結果が承認されることなのだ。私たちが民主主義のために戦い、ウクライナ人が自らの命を民主主義のために投げ出しているなら、戦時下の選挙は民主的に認められるものでなければならない。それが優先課題だ。もし私たちがパートナー国と一緒にそれを保障できるというなら、そのテーマについて話し、分析し、出口や案を模索することは可能だ」と発言した。

その他、16日、フェドロウ・イノベーション・教育・科学・技術発展担当副首相兼デジタル移行相は、イベント「編集委員会サミット」の際に、ウクライナは官製オンラインサービス提供プラットフォーム「ジーヤ」を使った選挙の実施に向けた作業を行っていないと発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

フェドロウ氏は、「(編集注:選挙実施の)課題は法が定めるものだ。私たち皆がそれを目にすることになる。何の非公式的な課題もない。私たちは、『ジーヤ』での選挙に向けた作業は行っていない。課題はないのであり、私たちはその作業を行っていない。中央選挙管理委員会もそれを扱っていないし、議会も法律を審議していない」と発言した。