米国務省、ロシア軍によるウクライナの穀物への攻撃につき「実質的に全世界を狙ったもの」

米国務省は、ロシア軍によるウクライナの穀物保管・港湾インフラへの攻撃は実質的に全世界を狙ったものだと指摘した。

2日、ミラー国務省報道官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ミラー報道官は、「私たちは、プーチン大統領が先週、2万5000〜5万トンの穀物をアフリカ諸国に送ると発表したのを目にした。それは明らかなプロパガンダ行為だった。黒海穀物イニシアティブ停止の直後に、ロシアの攻撃によってウクライナにて18万トンの穀物が破壊された。その内4万トンは、過去24時間に破壊されている」と指摘した。

同氏はまた、ロシア軍の穀物インフラや港湾インフラを狙った攻撃は、ウクライナだけでなく、その他多くの国々、とりわけ発展途上国や穀物を輸入に頼っている国にダメージを与えていると発言した。

その上で同氏は、ロシアは「ウクライナ人だけを狙っているのではなく、実質的に世界中を狙っている」と強調した。

これに先立ち、ロシア軍は2日、イラン製自爆型無人機にてウクライナ南部のドナウ川沿い河川港のインフラを攻撃、4万トンの食料品が失われていた