グレタさん達環境問題専門家がキーウを訪問 ゼレンシキー宇大統領と会談

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ウクライナのゼレンシキー大統領は29日、ロシアの戦争の環境被害問題に取り組む国際作業グループのメンバーと会談した。

ゼレンシキー大統領がフェイスブック・アカウントで報告した

ゼレンシキー氏は、「エコサイドやその他のロシア侵略の破壊的被害との対立は、ウクライナの『平和の公式』の項目の1つだ」と述べた上で、同日、グレタ・トゥンベリ氏ら環境被害問題に取り組む国際作業グループのメンバーと会談したと伝えた。

同氏は、会談時には、カホウカ水力発電所へのロシアのテロの被害を中心に協議したとし、「そのテロは、欧州における過去数十年で最大のエコサイドを引き起こした」と強調した。

また同氏は、キーウを訪れたのは環境活動家のグレタ・トゥンベリ氏、ヴァルストローム・スウェーデン元副首相・外相、ハウタラ欧州議会副議長、ロビンソン・アイルランド元大統領だと伝えた。

そして同氏は、ウクライナの努力への支持と、侵略国ロシアが人々と自然に対して犯したあらゆる罪の責任を負わねばならないという明確な立場につき感謝していると述べた。さらに同氏は、「殲滅された全ての命、破壊された運命、自然、町、村に対するあらゆるダメージ、そのエコサイドによる一つ一つの損失、それがロシア国家の直接の責任である」と強調した。

また、スウェーデンの環境活動家のグレタ・トゥンベリさんは同日、大統領府での会談後記者会見時に、国際社会に対して、ロシアの犯罪を追及せねばならないと訴えた。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

グレタさんは、「私たちは、終止符を打たねばならない。危険、戦争の脅威、人々の苦しみ、エコサイド。これらは全て非常に連結している。私たちの誰もが、現在ウクライナで起きていること、ロシアがここで犯している罪に対して、無関心でいてはならない。私は、私たちが、ウクライナの環境へのダメージを定める、政権機関、環境団体の評価を集めることができることを強く期待している。私たちは、ロシアのその罪の責任を追及せねばならないし、ウクライナは持続可能な回復の機会を得なければならない」と強調した。

またグレタさんは、ウクライナのエコサイドに対する世界の反応は不十分だったとし、「私は、反応が十分だったとは思わない。私たちは、より大きな声でそのことについて話すべきだ」と発言した。

さらに同氏は、ロシアがウクライナ領で犯しているエコサイドは、ロシアがウクライナで行っている犯罪の一例に過ぎないと指摘した。