露での反乱を受け、EUは対ウクライナ支援を倍加する=フォンデアライエン欧州委員長

欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は29日、EU首脳会議ではウクライナ情勢が第一の議題となると述べ、ロシアにて先週末生じた武力反乱の試みを受けて、EU加盟国首脳が対ウクライナ支援の努力を「倍加」することが期待されると発言した。

フォンデアライアン欧州委員長がブリュッセルでのEU首脳会議前に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

フォンデアライエン氏は、「3つの主要議題がある。1つ目はウクライナ、2つ目は移民、そして3つ目は競争力だ。私たちは、先週末私たちが目にした反乱を背景に、ウクライナを協議する。それは、プーチン体制における深い分断を示している。週末生じたその反乱は、余波を生じさせていくことになり、それを私たちは今後目にすることになろう。最も重要なことは、私たちがウクライナへの支援を倍加しなければならないということだ。軍事能力あるいは財政支援、何でもだ。その点で私たちにとって重要なことは意義あることを行うことである」と発言した。

同氏はまた、ロシアの傭兵集団「ヴァグネル」にて現在観察されている「侵食」は、同集団が戦闘に参加していたウクライナにとってだけ重要なのではなく、ヴァグネルを通じてプーチンが自らの影響力を強めようとしていたアフリカ諸国にとっても重要だと指摘した。

なお、ブリュッセルでは、6月29、30日、EU首脳会議が開催される。ゼレンシキー大統領は、ビデオ会議形式で同会議に参加する。