ベーアボック独外相、南アに対してウクライナを支持するよう要請

ドイツ連邦共和国のベーアボック外相は、南アフリカ共和国を訪問する前に、同国国民に対して、ロシアの侵攻に対して自衛を行っているウクライナの立場を理解するよう呼びかけを行った。

独DWが報じた

25日付の南ア「サンデータイムズ」紙へのゲストコメントにて、ベーアボック氏は、国際場裏において南アフリカの声は重要であり、ノーベル平和賞を受賞したマンデラ元大統領や、人権活動家デズモンド・ツツ氏のことを喚起し、「もしマンデラ氏やデズモンド・ツツ氏の国が不正義に反対を表明したら、世界は耳を傾けるだろう」と強調した。

さらに同氏は、9000キロメートル離れた場所で暮らす南アの人々がロシア対ウクライナの戦争に関わりたくない、理解したくないというのはわかっているとしつつ、同時に「しかし私は、一人一人に対して、次の質問をしたい。『この戦争が私の隣で始まったとしたら、国際社会からどのような反応を望むだろうか?』」と指摘した。

同氏は、ロシアが行っているような行動が規範になることを許すのかどうか、個々の国が決めねばならないとし、「私は、それがいずれかの国の利益になり得るとは思っていない」と補足した。

写真:ゲッティ