クリミア返還なくして国際関係に平穏なし=ゼレンシキー宇大統領

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ウクライナのゼレンシキー大統領は18日、ウクライナはクリミアをロシアの占領から解放するための戦いを続けていると述べ、ウウクライナにクリミアを返還することがなければ、国際法へ完全な力を取り戻すことも、国際関係に平穏を取り戻すこともできないことを理解する諸外国首脳が増えていると発言した。

ゼレンシキー大統領が「クリミア・タタール民族追放犠牲者追悼の日」の演説の際に発言した

ゼレンシキー氏は、「私たちは、クリミア解放のための作業を続けており、クリミアのウクライナの国家システムの中への完全な返還は必ず生じる。(中略)ウクライナにクリミアを返還することがなければ、国際法へ完全な力を取り戻すことも、国際関係に平穏を取り戻すこともできないことを理解する諸外国首脳がどんどん増えている」と発言した。

同氏はまた、国家機関レベルでクリミア再統合の準備作業が続いていると述べ、クリミア脱占領問題諮問評議会のメンバーを確定する大統領令に署名したと伝えた。

さらに同氏は、ウクライナは、ロシア侵略者により自由を奪われた者全員のことを覚えており、彼らの解放のために活動しているとも発言した。

同氏は、「私は、私たち皆全員が5月18日に会える時が来ると確信している。私たちのクリミアにおいて、花咲く庭、温かな家にて、祖母や祖父の温かな思い出、子供達の笑顔はあるが、占領の跡だけはないということになる、確信を抱きつつ。そのようになるのだ!」と強調した。

なお、5月18日は、ウクライナでは、1944年5月18日にソ連政権がクリミア・タタール民族全体をクリミア半島から中央アジアに追放した事件の犠牲者を追悼するために、「クリミア・タタール民族虐殺犠牲者追悼の日」及び「クリミア・タタール民族権利闘争の日」と定められている。

写真:大統領府