ウクライナはクリミアを含む全ての占領地を解放する権利を持つ=EU

欧州連合(EU)は、ウクライナはクリミアを含む国際的に認められた国境内の全ての一時的被占領地を解放し、完全なコントロールを回復する権利を有していると指摘した。

2日、EUが欧州安全保障協力機構(OSCE)常設理事会会合にて声明を発出した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

EUの声明には、「先週国際社会は、ここ、OSCEやその他国際機関にて、ウクライナへの揺らがぬ支持とウクライナとの連帯での一致を示した。私たちの政府、私たちの市民は、私たちが国際法、特に国連憲章第51条に従ってロシアの侵略に対する不可分の自衛権を行使するウクライナの側に立っており、必要な限りそうし続けることを明確に示した」と書かれている。

EUはまた、自国の主権、領土一体性、自由を守るために戦っているウクライナの人々の勇敢さと覚悟を高く評価した。

そして声明には、「ウクライナは、クリミアを含む国際的に認められた国境内のロシアに占領されている領土全てを解放し、完全なコントロールを回復する権利を有している」と書かれている。

同時にEUは、ウクライナでは2月26日にクリミア自治共和国・セヴァストーポリ占領抵抗の日と定められていることを喚起し、「クリミアはウクライナだ」と強調した。

その他、EUと加盟国は、ウクライナを政治的、経済的、人道的、金融的、軍事的分野で支持し続けるとし、その際「欧州の産業での迅速かつ調整した購入を通じても」支えていくと伝えた。

加えて、ウクライナの復興も支えていくとしつつ、そのためにEU法や国際法に従った上で、ロシアの凍結された資産も活用していくと説明した。さらに、「私たちは、ロシアの侵略戦争を止めるために、同国に集団圧力を強め続ける」と伝えた。

EUはまた、国際パートナーとともに「ウクライナが勝利するよう、国際法が遵守されるよう、ウクライナの平和と国際的に認められた国境内での領土一体性が回復され、ウクライナが復興し、正義が確立されるようにすべきだ」と強調した。

写真:大統領府