ウクライナの「平和の公式」は戦争終結の手段を模索するための優れた出発点=メローニ伊首相

イタリアのメローニ首相は21日、ゼレンシキー宇大統領が提案している「平和の公式」は戦争終結の手段と長続きする正義の平和を模索するための優れた出発点だと発言した。

キーウを訪れたメローニ首相がゼレンシキー大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

メローニ氏は、「私たちは皆、この紛争の終結の模索作業をしている。私は、ウクライナがその方向で非常に重要な努力を行っていることに注意を向けるべきだと思っている。ウクライナには10項目の平和の公式がある。ウクライナはそれを国際社会に提示した。私は、それは開始のための優れた出発点だと思っている。しかし、大切なことは、ウクライナにとっても欧州にとっても、平和が長続きし、正義のあるものとなることだ」と発言した。

同氏はまた、国際社会が主権国家に侵攻する可能性や他国の国境を変える試みを受け入れなければ、長続きする正義のある平和は達成可能だと発言した。

そして、同氏は、「そのため、国際法への尊重とウクライナ抜きではどのような決定を採択してはいけないということが最も重要な要素だと思う。私は、私たちがその点で合意に至るべきだと思っている」と指摘した。

イタリアの記者が、ロシア大統領はコロナウイルスの大流行を克服するのにイタリアを支援したのに、イタリアがウクライナを支援したとして現在イタリアを非難している、と発言すると、メローニ氏は、「世界は2022年2月24日以降変わったのだ。そして、それは私たちの選択によってではない」とコメントした。

なお、21日、イタリアのメローニ首相がウクライナを訪問していた。同日メローニ首相は、3種の防空システムのウクライナへの提供を発表している。