ウクライナ軍の食費スキャンダル レズニコウ国防相が国会の委員会に出席へ

ウクライナのレズニコウ国防相は、国防省が契約した軍人の食費が市場価格より高いのではないか、との報道を受けて、最高会議(国会)の関連委員会に自ら出席し説明を行うと発言した。

レズニコウ国防省がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

レズニコウ氏は、「私たちの戦士に戦闘条件下で絶え間なく良質な食事を提供することは、国防省の優先課題の1つである。同様に、社会の団結と国際パートナーの信頼の維持は、私たちの防衛の強靭性や国家全体の生き残りの問題である」と強調した。

また同氏は、「そのため、私個人が、大臣として、そして法律家として、軍への食料供給問題につき詳細なコメントを提示する。私は、数分後に文書とともに、国家汚職対策局(NABU)、国家捜査局、保安庁(SBU)代表者の出席する(編集注:最高会議の)担当委員会の会合にて、国会議員に詳しい情報を提示する」と書き込んだ。

これに先立ち、ウクライナのニュースサイト「週の鏡」が、国防省が締結した軍人用の食料購入・食料提供サービスの契約価格が、市場の小売価格より2、3倍高いものとなっていると報じていた。特に、同記事では、「国防省は、卵1個を17フリヴニャで契約しているが、キーウ市の店での小売価格は現在約7フリヴニャだ」と例示していた。

国防省は、報道された軍人への食料サービス購入情報は、意図的な印象操作の兆候があり、読者を騙しているとコメントしていた。

これを受けて、レズニコウ国防相は、最高会議国家安全保障・国防・情報委員会のザヴィトネヴィチ委員長に対して、緊急で委員会会合を開き、捜査機関代表者を加えた上で、本件に関する情報の提出をさせて欲しいと要請していた。