「フランスは欧州のウクライナ支援を新しいレベルに引き上げている」=ゼレンシキー宇大統領、仏製軽戦車提供の決定に謝意

ウクライナのゼレンシキー大統領は4日、フランスがウクライナに対して仏製装輪戦車をはじめとするさらなる装甲車を提供する決定を下したことにつき、「フランスは欧州のウクライナ支援を新しいレベルに引き上げている」と指摘した。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージで発言した

ゼレンシキー氏は、「今日は、私たちの外交マラソンから、新しい強力な結果がある。フランスは欧州のウクライナ支援を新しいレベルに引き上げており、私はマクロン仏大統領のリーダーシップに感謝している」と発言した。

具体的に同氏は、ウクライナは仏製装輪戦車をはじめとするさらなる装甲車を受け取るとし、「それは、私たちの他の全てのパートナー国に対して、『今、ウクライナに西側戦車を供給しないことにつき合理的な理由は一切ない』ということにつき、明確なシグナルを与えるものだ。それは、全てのウクライナ人の安全と、全ての欧州人の平穏を回復するために非常に重要なことだ」と発言した。

加えて同氏は、そのようなフランスの決定がウクライナ防衛支援会議「ラムシュタイン」の次期会合の前に下されたことが極めて重要だと指摘した。そして、「ロシアの侵略には今年終止符を打たねばならず、テロ国家敗北を加速させることのできるそれら防衛能力は一切延期してはならないのだ。現代的西側製装甲車、西側製戦車は、正にそのような重要な能力の1つだ」と強調した。

なお、ゼレンシキー宇大統領は、同日マクロン仏大統領と電話会談を行っていた。同会談につき、ゼレンシキー氏は、「マクロン仏大統領と現状につき長く、詳細なやり取りを行った」とし、またフランスに対して、ウクライナへの軽戦車と『バスチオンAPC』の提供、並びに同方向性でのパートナーたちとの作業活性化につき謝意を伝えたと報告していた。

フランス大統領府広報室は、同電話会談の公表時に、マクロン氏がゼレンシキー氏に対して、ウクライナ側が表明していた必要に答える形で支援を増やす決定を下したとし、仏製の軽戦車を初めて提供すると発表していた

写真:大統領府