ウクライナはイタリア政府に防空システムSAMP/Tの提供を要請した=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は、イタリアとの緊密に連携し続けること、イタリアがウクライナに防空システム「SAMP/T」を提供することを期待していると発言した。

ゼレンシキー大統領がイタリアのコリエーレ・デラ・セラ紙へのインタビュー時に発言した

ゼレンシキー氏は、「防空システムだ。現在、それが私たちにとって最大の優先課題である。理由を知っているだろうか。なぜなら、私たちは、人々が国外から帰ってくることを望んでおり、彼らの子供たちが学校、大学などへ行けるようになって欲しいと願っているからだ。しかし、安全、防空システムがなければ、私たちはそれを保障できない。防空システムを製造している国はとても少ない。所有しているだけではなく、製造している国だ。イタリアは、フランスとドイツとともに、SAMP/Tシステムを製造している。私たちはそれを必要としている」と発言した。

同氏はまた、すでにイタリア政府にはその必要について伝えてあると述べた。

同時にゼレンシキー氏は、今のところメローニ伊新首相との電話会談は1回だけだとし、同首相のことをウクライナへ招待したと発言した。

同氏は、「私は、私たちがウクライナ・イタリア関係の新しいレベルを築いていると思っている。それはマリオ・ドラギ伊(前)首相時代に生じたものだ。それは彼とイタリア社会のおかげで可能となった。私たちは、非常に強力で堅固な関係を築いた。そして、私たちは、それを壊したくないと思っている。私は、それをジョルジャ(メローニ伊首相)に伝えた。彼女は、『ええ、もちろんだ。私は、本当にあなた方を支えたいと思っているし、これまで同様の高い水準での関係を有したいと思っている。そして、私もまたそれを壊したくない』と述べていた」と伝えた。

加えて同氏は、ウクライナはイタリアとの連携において、正直でオープンであり、またすでに提供された多大な支援に感謝していると述べた。同氏は、イタリアの人々によるウクライナの人々へのさらなるサポートを期待していると伝えた。

写真:大統領府