露の核兵器使用は信じていないが、リスクの完全排除もできない=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は、プーチン露大統領は核兵器使用にまず踏み切れないと思っているが、しかし世界は彼に核を使用させないようにしなければならないと発言した。

ゼレンシキー大統領が独ビルトへのインタビュー時に発言した

ゼレンシキー氏は、「私は、彼が(核兵器を)使用することは信じていない。私は、世界が核兵器使用を認めることは信じていないし、彼の社会(ロシア社会)がそれを認めることも信じていない」と発言した。同時に同氏は、リスクを完全に排除することもできないし、誰もプーチン氏の頭の中を覗くことはできず、プーチン氏は間違いなく今後も核兵器使用の発言で脅迫を続けていくだろうとの見方を示した。

その他ゼレンシキー氏は、プーチン氏の真の目的についての確信がないままに、プーチン氏には協議の準備があるのに、ウクライナが協議を望んでいないかのように思っている国があると指摘した。そのような考えにつき、ゼレンシキー氏は「ピンクのメガネを外さねばならない」と述べ、プーチン氏の最近の行動を見れば「彼が外交的解決を望んでいない」ことがわかると指摘した。そして、同氏は、プーチン氏の気まぐれを満たしてはいけないし、彼に脅迫を許してはいけないし、また原則的な問題で譲歩してもいけないと強調し、そうでなければ、プーチン氏は同じことを続けるだけだと指摘した。

ゼレンシキー氏は、ロシアがウクライナ領から撤退したら、プーチン氏との交渉のテーブルに着く準備があるが、そのような可能性は徐々に小さくなっていると指摘し、現時点ではプーチン政権との対話は「力の立場」からでしか不可能だと発言した。

同氏はまた、戦争があとどれぐらい続くと思うかとの予想はできないとしつつ、戦争の期間を短くできることは多くあると指摘した。とりわけ、同氏は、それは西側が団結できるかどうかや、ロシアの行動にかかっていることだと発言した。ゼレンシキー氏は、ロシアは現在の哲学を断念せねばならないと発言した。また、同氏は、終戦をロシアの政権交代とは結びつけていないと述べ、問題は「人にあるのではなく、体制の哲学にある。もし彼らが自らの哲学を変えなければ、プーチンの後に誰が来るかは重要ではない」「ロシア人はウクライナのことを全く知らないし、ウクライナを理解していない。両国の歴史的な道筋は完全に別れたの。そして、それはロシアに罪があるのだ」と発言した。

その他同氏は、ウクライナ軍が成功したことがプーチン氏に動員発令を強いたのだとしつつ、同時にプーチン氏は動員を「非常に臆病で注意深く」行っていると述べ、それはロシアの将校人員に問題があること、プーチン氏が自国兵が逃亡していることを目にしていることを証明していると発言した。同氏はまた、プーチン氏は30万人以上の動員したいのだろうとし、「彼は100万人の軍隊を欲しているのだ。(中略)彼は、ウクライナを血の海に沈めたがっている。しかし、自国兵の血の海にだ」と発言した。同時に同氏は、ロシア国民はいまだにプーチン露大統領が自国民がどれだけ死ぬかには関心がないことに気付いていないと指摘した。

加えてゼレンシキー氏は、ドイツ政府に対して、他のパートナー国のことを見ず、ウクライナが共通の価値のために戦っていることを忘れることなく、ウクライナへの軍事支援の量を増やすよう、責任を負うよう、改めて要請した。同氏は、何かしらの武器でウクライナが戦争に勝てるというものは存在しないが、装甲機材は多くのウクライナ国民の命を救うのに役立つと述べ、「それは私たちにとって、人々を生かすことを意味する。それらの武器は、私たちにとって非常に重要だ。なぜなら、人命が私たちにとって非常に重要だからだ」と強調した。

ゼレンシキー氏はまた、プーチン露大統領の動画演説は見ていないと述べ、そのような動画は自身の「好みではない」と述べた。他方で、必要な情報は全て得ているとも明言した。

これに先立ち、プーチン露大統領は21日、部分的動員の大統領令に署名したことを発表していた。

写真:大統領府