日本で親露政治家の意見に耳を貸すものはいない=コルスンスキー宇大使

セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ大使は、日本にて、北大西洋条約機構(NATO)のロシア国境への接近がロシアのウクライナ侵攻の原因だなどと主張する親露政治家の意見には誰も耳を貸さなくなっていると指摘した。

コルスンスキー大使がラジオNVへのインタビュー時に発言した

コルスンスキー氏は、「日本には、明らかに親露的で、それを隠しもしない元・現の政治家が何人かいる。日本中がその者たちの姿勢を知っている。彼らは単に『周辺的人物』というだけでなく、日本政界の極小の一部でしかない」と発言した。

同氏はまた、それらの政治家はウクライナに対して奪われた領土のロシアへの併合を認めてしまうよう呼びかけているわけではないが、現在のロシアのウクライナ侵略戦争につき、NATOのロシア国境への接近に罪があるというような主張をしていると説明した。

同氏は、「あたかもロシアが危険を感じたからだとか、挑発したアメリカ人が悪いのだとか言っているのだ。日本は米国に安全が保証されているのだが…。しかし、誰もそのような人物には耳を貸していない。彼らは有名ではあり、自らの立場をはっきりさせている人物だ」と指摘した。

さらに同氏は、「ここ(編集注:アジア)は欧州とは全く異なる状況である。地域の国々は、中国、インド、ベトナムを除き、経済的にロシアには依存していない。ここでは中国の立場がより重要であり、そこに注意が向けられている」と説明した。