ゼレンシキー宇大統領、小児病院にてマリウポリから避難した戦災孤児と面会

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ウクライナのゼレンシキー大統領は26日、国営小児病院にて、マリウポリから避難した戦災孤児2名と面会した。二人は、一度ロシア軍により非政府管理地域(編集注:ロシア武装集団管理地域)へ連れ去られたが、その後、ウクライナ政権が政府管理地域へ連れ戻した人物。

大統領府広報室が公表した

大統領府は、マリウポリでは激しい戦闘によりイッリャ・マトヴィイェンコ氏とキラ・オベジンシカ氏は親を失い、二人もまた負傷し、その後ロシア軍が二人を非政府管理地域へ連れ去ったと伝えた。

発表によれば、二人を連れ戻すためには、あらゆる関連政府機関が連携したとし、ゼレンシキー氏も同作戦を自身の監督下に置いていたと発表された。

ゼレンシキー氏は、「子供たちのことを私たちは最も心配している。子供は、私たちの未来だ。私たちは、一人一人のウクライナの子供たちを巡って戦っていく。皆が家に帰れるように」と発言した。

小児病院にて、ゼレンシキー氏は、10歳の誕生日を迎えたマトヴィイェンコ氏と、彼の祖母と面会した。マトヴィイェンコ氏の母親は、ロシア軍がマリウポリを爆撃した際に死亡したという。医師は、マトヴィイェンコ氏の容体を伝えた上で、彼はリハビリを経て、また歩けるようになると説明した。

またゼレンシキー氏はもう一人のオベジンシカ氏と面会。彼女の父親イェウヘン・オベジンシキー氏は水球の国内チャンピオン複数回経験者で、国の代表チームのリーダーも務めたことがあるが、マリウポリで死亡。母親は、それ以前に亡くなっている。彼女の祖父も長年水球のコーチをしていた人物で、ロシアの全面的侵攻が始まってから、西部のチェルニウツィーで暮らしていたところ、現在はオベジンシカ氏のともに病院で過ごしているという。

さらにゼレンシキー氏は、小児病院の医師たちと面会し、叙勲を行った。

ゼレンシキー氏は、「あなた方の毎日の重要な仕事、ウクライナの人々の命を救う仕事に感謝している。あなた方も、軍人と同様に、前線にいるのだ」と強調した。

写真:大統領府