ウクライナ、露軍集結受け、OSCE緊急会合を招集へ

ウクライナは、欧州安全保障協力機構(OSCE)のウィーン文書に従い、ロシアに対してウクライナ国境付近と被占領地におけるロシア軍の活動の説明を求めたが回答が得られなかったとして、次の手段として、OSCE緊急会合を招集する。

13日、ウクライナのクレーバ外相がツイッター・アカウントにて報告した

クレーバ外相は、「ロシアは、私たちウィーン文書に従った問い合わせに答えなかった。私たちは、次のステップを行う。ウクライナは、私たちの国境と一時的被占領下クリミアにおけるロシア軍増強・移動について協議するために、ロシアと全ての(編集注:OSCE)加盟国の会合を今後48時間以内に招集する」と発言した。

クレーバ氏はまた、ロシアが「OSCE空間における安全保障の不可分性」という自身の言葉に深刻に向き合っているなら、全てのOSCE加盟国のために緊張低減と安全強化を目的とした軍事的透明性のための自らの義務を履行せねばならないと強調した。

これに先立ち、2月11日、ウクライナは、OSCEのウィーン文書を使い、ウクライナ周辺と一時的被占領下クリミアにおける軍の活動につき、ロシアに説明を要請する申し込みを行っていた。

ウィーン文書に従えば、ロシアは、軍事活動実施の具体的な場所、終了時期、活動に参加する部隊・兵器情報などの情報を48時間以内に回答しなければならなかった。

ウクライナ外務省は、返答がない、あるいは、不十分・不適切な情報提供だった場合には、ウクライナはロシアとウィーン文書参加国に対して、OSCEの枠内での緊急会合を招集すると伝えていた。